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そもそも生命保険の入院保険金は、入院したらその日数だけ必ず受け取れるというわけではありません。
■入院期間の短期化と入院のリスクを考える
まず、1回の入院で60日、120日など支払い保障限度期間が決められています。そして、ある病気で入院し、その後また別の病気で入院する場合、一定の期間があかないと「2回目の入院」ではなく「1回目の入院」とみなされ、日数が前の入院日数と合算されてしまいます。
さらに、一定期間開けて複数回入院できても、今度は通算の保障限度日数があり、これを超えるとやはり支払われません(がん保険については入院保障は無制限です)。
ならば、1回の入院をゆっくりしようと思っても、厚生労働省によると1年間の1入院の平均日数は19.8日です。「医療費適正化」を旗印に、おそらく今後、この日数はもっと短くなっていく可能性があります。
さらに、保険金の支払いについては、たとえば10日入院したとして、1日目から支払われる場合、5日目から支払われる場合など保険商品によって支払い方が様々です。もし後者なら、10日の入院では5日分しか保険金は支払われないということです。1日目から支払われるようにすると、それだけ保険料が高くなってしまいます。
ことほどさように、入院保険金の支払いは、保険会社のパンフレットで派手に書き立てるほどいいこと尽くめというわけではありません。入院保障に「入っていた良かった」と思えるようなケースというのは、保険金支払い限度程度の入院日数を要した病気を、できれば複数回経験しなければならないということです。
しかし、子育て、ローンなど「費用リスク」がピークになる30歳?60歳では、健康状態が普通ないしは良好な人が何度も新たな疾病に罹患し入院するというのは考えにくいでしょう。
【参考文献】

『生命保険のウソ・ホント』(九天社)
草野直樹 著
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