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養老保険は、保険契約者が死亡したときだけでなく、生存していても満期を迎えれば死亡保険金と同額で満期金を受け取ることができる保険のことです。そこから、終身保険と生存保険が混在している保険ともいわれます。死亡保険金と満期保険金は、同じ金額になるように設定されています。
■保障と貯蓄を兼ねた保険
1970年代ぐらいまでは、生命保険といえばこの養老保険のことを指しているといってもいいほどでした。学資保険や貯蓄保険などは、養老保険を原型としたジャンルです。
保険料の支払方法には、毎月や毎年など定期的に払い込む「平準払」と、契約時に保険料を全額支払う「一時払」とがあります。中途で解約した場合の解約返戻金もあります。
80年代のバブル期などは、一時払い前納すれば高利率で満期金が受け取れたため、生命保険としてよりも高利回りの金融商品として積極的に売り出されました。
利率の下がっている現在でも「保険金分の満期金が必ず『返ってくる』」保険として、とくに年配の方にお得なイメージは強く残っているようです。中小企業では、満期保険金や解約返戻金を退職金の資金として養老保険に加入している場合もあります。
養老保険の保障対象は「死亡」です。ただし、保険会社によっては特約として他の保障がつくこともあります。
最近では"たんなる"養老保険にかわり、年金支払型特殊養老保険やドル建養老保険といった新しいタイプの養老保険も販売され、加入者も増えつつあります。
●定期付き養老保険
養老保険に定期保険を特約として加えた保険です。養老保険は満期返戻金と死亡保険金は同額のため、より少ない保険料で死亡保障を多くする場合にこうした保険があります。たとえば、死亡保険金が満期保険金の10倍受け取れる「10倍型養老保険」(簡易保険)や、主契約として養老保険、特約として定期保険や重度障害保障定期保険などがセットされる「ニューライフ保険ベネフィ」(富国生命)のように、死亡保険金だけを高くした商品があります。保険期間は、定期保険と養老保険の保障期間が同一の「全期保障型」や、定期部分は保障期間を短くした「希望保障型」などがあります。
●年金支払型特殊養老保険
満期金は満期時に一時払いされるのではなく、それを原資として年金の形で受け取るものです。年金受取開始前や、受け取り後一定の期間内に被保険者が亡くなった場合には死亡保険金が支払われ、それ以降も生存している場合には終身年金(被保険者が亡くなった時点で支払いが終了)として支払われます。原資を満期保険金として一括して受け取ることもできます。積立利率変動型の年金支払型特殊養老保険である「利回り変動型リタイアメント・インカム」(プルデンシャル生命保険)は、契約時の保険金額は最低保証されており、運用実績によって増額保険金額が加算されますが、一度発生した増加保険金額が減ることはありません。いずれにしても、加入者にとって資産運用上"たんなる"養老保険よりも特殊養老保険の方が望ましいといえます。
●米国ドル建養老保険
米国ドルの金利水準を反映した積立利率設定を行う養老保険です。巷間、外貨預金やFXなどによる利殖が普及してきましたが、その養老保険版といったところです。「米国ドル建養老保険」(AIGスター生命)は保険金を米国ドルで受け取ることになっていますが、円換算入金特約・円換算支払特約を付加すれば、円による保険料の払い込み、および保険金の受け取りができます。
プルデンシャル生命保険は、年金支払型特殊養老保険をドル建てにした「米国ドル建年金支払型特殊養老保険」を発売しています。
●(積立)利率変動型保険
保険会社による運用が一定基準を上回ったとき、保険金額の増加が期待できる保険です。「マイドリームプラン」(日本生命)は、満期金を年金形式で受け取ります。
【参考文献】

『生命保険のウソ・ホント』(九天社)
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